橈骨神経麻痺とは？
橈骨神経とは、腕にある神経であり、上肢の運動と感覚を司っております。
腕の後面、手の甲、指の裏側を支配しています。
この神経が麻痺すると、筋肉に力が入らなくなり、感覚がなくなります。
指や手を伸ばすことが困難になるため、手が下に垂れさがる状態になります。
この状態を、下垂手といいます。
物を持つ動作や食事をする時など、日常生活で支障が出てきます。
原因として、脱臼、打撲、骨折、腫瘍や圧迫により、引き起こされる場合があります。
橈骨神経麻痺の一般的な治療
一般的な末梢神経障害（損傷）に対する治療に加え、cock-up splintと呼ばれる麻痺した筋肉を補うように、手首に対して装具を処方される場合があります。
また、麻痺した筋肉に対して、電気刺激治療を行なうことがあります。
当院の整体
橈骨神経麻痺の回復過程で、回復を阻害している要因があると、回復が遅くなります。
橈骨神経麻痺の場合、手首の骨の動きに着目します。
麻痺が回復していても、骨の動きが悪いと、力が入りにくい場合があります。
手首には、手根骨と呼ばれる小さい骨が8つあります。
これらの骨が1つでも動きが悪いと、力が入りにくくなります。
そのため、まずは整体によって骨の動きを整えます。
手根骨の動きの調整後は、筋肉の収縮に対して、刺激をしていきます。
手根骨を素早く動かすと、筋肉の収縮に対して、効率よく刺激することができます。
さらに、麻痺した筋肉がこわばっていると、筋力を発揮することができなくなります。
そのため、予め、筋肉のこわばりを整体して正常化しておくことで、神経麻痺からの回復に見合った経過をたどるようになり、回復がスムーズになります。
【参考】神経の調整
